洞爺湖中島

ふぶき

2006年07月24日 21:52

昨日の『アメリカオニアザミ駆除作戦』余談。

洞爺湖に浮かぶ中島には、1957年以降、エゾシカ3頭が持ち込まれ、
それが一時期、400頭まで増えたとか。現在は180頭くらい。

森の入り口は、鍵が掛かった巨大な金網の柵が張り巡らされている。
その中に入ると、そこはエゾシカの棲む場所。

とはいえ、観光客から金網越しに「シカせんべい」を頂戴している。
中には、発信器が付いた首輪をした子も・・・


同じものばかりを食べるせいか、他の地域の「野生」シカより、小柄らしい。

同じものを食べる・・・
シカせんべいのことではありません。植物のことですがぁ。

おかげで、エゾシカが食べない「アメリカオニアザミ」はもちろん、
フッキソウ、イケマ、フタリシズカ、そしてこちら、マムシグサばかりが目立つ。


もちろん、木の皮も食べ尽くされる。

森を越え、大平原と呼ばれる平地に出ると、そこはもう〜
   アメリカオニアザミの楽園!

花の駆除に奮闘しつつも、もう一つの問題が。。。

それは「マルハナバチ」の異常とも思える繁殖。
外来種の「セイヨウオオマルハナバチ」もいたようだが、
とにかく、ハチが多く、刺されたボランティアさんも・・・

ちなみにふぶきは、不測の事態を鑑み、「おでかけカトリス」を下げていったのだ!
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が、ハチにはまったく効き目がなかった(苦笑)

植物調査員、芥川氏によると、「アメリカオニアザミの広がりとともに
ハチの大量発生という、相関図ができている」とか。

花を刈り取って入れた袋を、ずるずると下げて歩くと、そこにまたハチが群がる!
ヤレヤレ・・・彼らも花を採られちゃ、たまらん! って、必死なのよね。

誰のせい? 
やっぱり、持ち込んだのは「人」、なんだよな〜。

この駆除の様子は今日の北海道新聞に掲載されました。
(日数が経つと、リンク切れするかもしれません。その節は、ご了承ください)
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